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インフルエンザ菌b型ワクチンが今夏より接種出来るようになります

乳幼児に重篤な全身感染症を起こすインフルエンザ菌b型に対する予防接種が、今年の夏から接種出来るようになりました。

b型インフルエンザ菌(Hib)は乳幼児、特に生後3ケ月から1歳半の乳幼児に重篤な全身感染を起こすことで知られています。
これらの感染症は、肺炎、膿胸、化膿性髄膜炎、喉頭蓋炎、化膿性関節炎、敗血症などで、一旦罹患すると生死にも関わる極めて危険な病気です。
この感染を予防する予防接種はすでに世界では行われていたのですが、日本でも遅ればせながら今年の夏から接種出来ることになりました。




■ インフルエンザ菌とはどんなものですか
 インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)は多形性グラム陰性桿菌で、莢膜抗原のあるa〜f型の菌と莢膜抗原のない菌に分類されています。インフルエンザ菌は上気道に存在し、鼻汁、喀痰などで広がります。インフルエンザ菌という名前も、まだ病原体が判っていなかった頃、インフルエンザウイルス感染と同じような症状を起こすことから付けられたものです。インフルエンザ菌は気道感染症(肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、喉頭炎)、髄膜炎、敗血症などの原因となる細菌の一つですが、この中で乳幼児の重症全身感染を起こすインフルエンザ菌は、殆どがb型インフルエンザ菌(Hib)と判っています。それ故、乳幼児ではHibの感染予防がとても大切なのです。

■ b型インフルエンザ菌(Hib)感染はどうして危険なのですか
 小児の重篤な感染症の一つに細菌性髄膜炎があります。細菌性髄膜炎は脳内の感染ですから、治療が遅れると重度の後遺症を残す危険な病気です。細菌性髄膜炎の内、6割近くはインフルエンザ菌によって起こっており、更にインフルエンザ菌による全身感染の7割は髄膜炎を起こしています。5歳未満の小児のインフルエンザ菌による髄膜炎罹患率は、10万人あたり3.3〜7.3人と報告されており、その殆どはb型インフルエンザ菌によるものです。その他にb型インフルエンザ菌は、喉頭蓋炎という喉の腫れにより重篤な呼吸苦を起こす病気の原因ともなっています。

■ Hibワクチン(インフルエンザ菌b型ワクチン)とはどんなものですか
 Hibワクチンは1988年アメリカで導入されて以来、現在では全世界100ケ国以上で導入されています。その効果は劇的で、アメリカでは乳幼児Hib全身感染は導入後は導入前に較べ99%減少し、発症が殆どなくなってしまいました。1997年にはWHOは乳児へのHibワクチンの接種を勧告し、その結果今は90数ヶ国で定期接種として行われています。
このワクチンは、不活化ワクチンで莢膜多糖体抗原とキャリア蛋白を結合させて出来ています。今回、日本で使用出来るワクチンは、このキャリア蛋白に破傷風トキソイドを用いているものです。

製品名:アクトヒブ   製造販売:サノフィパスツール第一三共
日本ではすでに2007年1月に承認されてはいたのですが供給が出来ず、今回今年の夏頃(8月頃)に供給が始まる予定です。ただ、あくまでも当面は定期接種ではなく任意接種ですので、それなりの費用がかかることになります。


■ Hibワクチンの副作用はありますか
 Hibワクチンの副作用は、接種部位の発赤が6割程度、腫脹、硬結などが3割程度に見られるようですが、全身性の副作用は少ないと言われています。

■ アクトヒブの接種方法

1.通常接種
 2ケ月齢以上〜7ケ月齢未満
  ・初回免疫              3回接種  4〜8週間隔(医師が認めれば3週でも可)
  ・追加免疫(初回免疫後1年)  1回接種

2.接種開始時期が遅れた場合
 7ケ月齢以上〜12ケ月未満
  ・初回免疫              2回接種  4〜8週間隔(医師が認めれば3週でも可)
  ・追加免疫(初回免疫後1年)  1回接種
 1歳〜5歳
                       1回接種



 日本においては、これらの接種は三種混合ワクチン(DPT)との同時接種が考えられています。三種混合ワクチンとの混合は出来ませんので、同時にする場合は2ヶ所に接種することになります。乳幼児におけるHib 感染の危険性ははっきりしていますので、その予防のため出来るだけ乳児早期の接種をお勧めします。





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