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神戸市勧奨インフルエンザ予防接種のお知らせと任意接種との違いについて

平成26年度における神戸市勧奨インフルエンザ予防接種は10月15日より始まっています。本年度のインフルエンザの発症はすでに地域によって報告され、神戸でも西区や北区で発症が認められています。また、勧奨接種と任意接種とにはかなりの違いがあります。




 平成26年度における神戸市勧奨インフルエンザ予防接種は10月15日より始まっています。本年度のインフルエンザの発症はすでに地域によって報告され、神戸でも西区や北区で発症が認められています。今後、流行がいつ広がるかは分かりませんが、これからの季節、特に年末や年が明けての1〜2月にかけてはインフルエンザの流行が必ず起こるものと思います。流行するウイルスの型や流行時期、流行の程度の予測は難しいので、12月中には必ず予防接種を済ますようにして下さい。

本年度のワクチンは、A型H1N1-pdm2009(旧新型インフルエンザ)、A型H3N2( 香港型)、B型の3株の混合ワクチンです。神戸市における勧奨インフルエンザ予防接種助成事業の要項は以下の通りです。






勧奨インフルエンザ予防接種




接種勧奨対象者神戸市に住民登録のある 満1歳〜64歳 の者
助成対象者満1歳〜12歳の小児
助成のない対象者13歳以上の小児・成人
接種時期平成26年10月15日 〜 平成27年1月31日
出来るだけ12月中に接種を済ませて下さい
接種回数

1歳以上13歳未満の小児は 2回の皮下接種(2〜4週間隔)
13歳以上の小児・成人は、1回の皮下接種(医師の判断で2回してもよい)
2回の接種は下記の間隔で行う
1歳以上13歳未満:2〜4週間隔(3週〜4週間隔が望ましい)
13歳以上:1〜4週間隔(3週〜4週間隔が望ましい)

接種量
1歳〜3歳未満0.25ml
3歳以上0.5ml
接種費用1回目
13歳以上4,330円
1歳以上〜13歳未満の小児(助成あり)3,000円

2回目   2,620円 (同一医療機関で接種した場合)


※ 6カ月以上1歳未満の小児に関しては、接種は可能ですが神戸市勧奨予防接種制度の対象外になります。(任意接種と同じ扱いになります)
 ・接種回数は 0.25ml 2回 
 ・接種間隔は1歳以上13歳未満と同じです。
 ・接種費用は1回目4,330円 2回目2,620円



 インフルエンザは毎年のように流行し、熱性ケイレンや脳症のように重症化する場合もあるので、注意が必要な病気です。早期診断のキットもあり、治療としての抗インフルエンザ薬の種類も増えて、以前に比べ早期治療は可能になっていますが決して安心してよい病気ではありません。特に最近ではタミフル耐性ウイルスが増えていると報告されています。予防としてのワクチン接種は、効果が必ずしも十分とは言えませんが、個人の予防とともに社会的な流行予防という意味もあるのです。

 ワクチン以外にも日常生活で予防が必要になります。マスクによるのどの保温や保湿、うがい、手洗いなどは、インフルエンザばかりでなく他の感染症予防にもとても有用です。また、規則正しい生活をすること、人混みを避けるといった日常の注意はこれからの季節、とても大切なことと思います。




 次に勧奨接種と任意接種の違いについてお話します。
勧奨接種は国が定めた定期接種とは違いますが、市町村が接種するのが望ましいとして接種を勧めるものです。そのため任意接種と異なり、接種被害が起こった場合は市町村が補償することになります。例えば、定期接種の被害は、国が認めれば予防接種健康被害救済制度により市町村より補償されます。任意接種の場合は市町村ではなく医薬品医療機器総合機構が取扱い、被害を国が認めれば同機構から補償されます。ところがこの補償にはかなりの差があり、定期接種の補償の方がはるかに手厚くなっています。医療費、医療手当は同じですが、小児では障害が起こった場合の障害児養育年金で2倍、万が一の死亡時には一時金で6倍の差があるのです。勧奨接種は定期接種に準ずる扱いになるので、任意接種より補償が手厚くなります。予防接種では100%安全なワクチンはありません。病気に罹るリスクよりワクチンのリスクの方がはるかに安全なためワクチン接種が勧められていますが、副作用の出る可能性は0ではなく誰にでも起こりうるということをご理解下さい。ただ、定期接種、勧奨接種は接種要項を守らなければ認められませんので、任意接種との違いをよくご理解の上、接種を受けて下さい。

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