10月より季節性インフルエンザワクチンの接種が出来るようになりました
10月1日から本年度の季節性インフルエンザワクチンが接種出来るようになりました。新型インフルエンザが現在流行中ですが、毎年のように起こる季節性インフルエンザの流行も必ず起こりますので、感染の危険の多い小児はワクチンの接種をお勧めします。
新型インフルエンザは、現在全国的に流行し、小・中学校を中心に学級閉鎖が続いています。 多くの感染者は季節性インフルエンザと同様、軽症で回復していますが、一部の人の重症化の報告が相次いでいます。 重症化は呼吸障害や脳症で、基礎疾患のある人の危険性が高いと言われていますが、全く基礎疾患のない小児にも 報告が見られます。このような重症化の防止、死亡数の減少を目的として、新型インフルエンザワクチンの早期接種が 求められてきました。しかし、なかなかワクチンの生産が出来ず接種予定が決まらなかったのですが、ようやく 医療関係者以外の人に対するワクチン実施要項が明らかになりました。ただ、接種対象者や接種時期には制限が ありますので注意が必要です。神戸市における新型インフルエンザワクチン接種スケジュールは以下の通りです。
■ 接種対象者の優先順位・接種時期:
1. 11月2日〜
基礎疾患を有する者(透析患者が主)及び妊婦(保存剤含有製剤の接種希望者)
2. 11月16日〜
基礎疾患を有する者(最優先)及び妊婦(保存剤非含有製剤の接種希望者)
3. 12月上旬〜
基礎疾患を有する者(その他)
4. 12月中旬〜
1才〜小学3年生の小児
5. 平成22年1月上旬〜
1才未満の小児の保護者など
6. 平成22年1月以降
小学校4〜6年生、中学生、高校生に相当する年令の者、高齢者(65歳以上)
新型インフルエンザワクチンは、国産のものは季節性インフルエンザワクチンと 同じ製造方法なので、有効性、安全性は同等と考えられます。 ただ、平成22年1月以降の輸入ワクチンに関しては免疫補助剤(アジュバンド)が 使用されているため、安全性についての国内の経験はありません。 しかし、外国ではそのまま使用されています。
■ 用法・容量・接種間隔(国内産ワクチン) 季節性インフルエンザワクチンと同様で、年令による区別があります。
■ 接種料金: 1回目 3600円 2回目 2550円 (同一医療機関で接種した場合)
新型インフルエンザワクチンは接種対象者にあたるかも含め、全て予約制で行われることになります。 しかし、ワクチンの供給の予定ははっきりせず、実際にスケジュール通りに接種出来るかは分かりません。 当院は受託医療機関になっていますので接種は可能ですが、予約はあくまでワクチンの供給があってから することにしています。 同時に優先接種対象者かの判定も必要ですのでご相談下さい。 ワクチンの有無は受付にお問い合わせ下さい。(Tel 078-747-3150)
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