小児等を対象とした新型インフルエンザワクチン接種について
新型インフルエンザワクチンは、最優先の基礎疾患のある小児には11月中旬から接種が始まっていましたが、12月4日からは1才から小学3年生に相当する小児と基礎疾患を有する者(最優先ではないその他の区分)に対する接種も出来ることになりました。
新型インフルエンザワクチンは、小児の感染者が多数発症し 重症化例も見られるため、基礎疾患のない1才から小学3年生の 小児に対しても早期にワクチン接種することが望ましいと されてきました。
実際、厚生労働省からも11月中旬からに前倒しするよう 通知があったのですが、 ワクチンの供給がないため神戸市においては実施は 出来ていませんでした。
今回、本来なら12月中旬からであった1才から小学3年生に 相当する小児に対しては、その予定を前倒しして 12月4日から、基礎疾患を有する者(その他の区分)と同時に 接種するよう通知がありました。
一般の小児が早期にワクチン接種が出来ることは いいことなのですが、残念ながらそれに見合うワクチンの 供給がみられません。
当院においても少しずつワクチンは供給されてはいるのですが、 基礎疾患を有する小児だけで手一杯で、1才から小学3年生の 小児に割り当てられるワクチンは殆どありません。
今後、ワクチンの供給量が増えれば予約は可能ですが、 現状では新規の予約は難しくなっています。
更に、最優先で行った基礎疾患を有する小児も2回目を 接種する時期となりますので、ますます一般の小児の新規の予約は 難しくなりそうです。
このように各医療機関の個別接種ではどうしても ワクチンの供給に問題が出てくるため、 一般の小児は可能であれば集団接種の方が望ましいと思われます。
その中で現在神戸市においても集団接種実施計画が進められています。対象は基礎疾患を有しない、1才から就学前の小児のみで、接種場所は神戸市内の5ヶ所程が候補に上がっています。
まだ、日時や場所が決まっていないのですが、早期に決定がされればよいと思われます。勿論、詳細が決定され次第、行政から公示があるものと思います。
|