小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種が一時中止となりました。
平成23年3月2日以降、小児用肺炎球菌ワクチン
及びヒブワクチンを含むワクチンの
同時接種した乳幼児6名の死亡事故が
報告されています。
厚生労働省は3月4日小児用肺炎球菌ワクチンと
ヒブワクチンについて、因果関係が
はっきりするまで接種を
一時中止するよう通達を出しました。
ヒブワクチンは平成20年12月から、小児用肺炎球菌ワクチンは
平成22年2月から接種が開始されていましたが、
平成23年1月から大幅な公費助成により接種が広がっていました。
特に同時接種としてこの両ワクチン同士、
あるいは他のワクチンとの同時接種が全国的に行われてきました。
ところが平成23年3月2日以降、
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む
ワクチンの同時接種をした乳幼児6名の
死亡事故が報告されています。
厚生労働省は4名が報告された段階で、
3月4日小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンについて、
因果関係がはっきりするまで接種を
一時中止するよう通達を出しました。
厚生労働省は3月8日に専門家による
医薬品等安全対策部会安全対策調査会において、
ワクチン接種と死亡との因果関係を検討しています。
結果としては、現段階の情報ではどの例もワクチンとの
直接的な明確な因果関係は認められていません。
ただ、外国の状況や同時接種に対する情報が不足しているため、
情報の収集の上、再度検討を行うことになっています。
その間は、両ワクチンの接種見合わせを継続することになっています。
神戸市においても厚生労働省の指示に従い、
当面、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの
接種は一時中止することになりました。
今後の専門家会議で接種が認められるようになるまで接種は出来ません。
接種一時中止に伴い接種期間を外れることもあると思いますが、
恐らくその場合は救済措置が取られるものと思います。
また、接種間隔が通常より延長したとしても、
免疫効果にはそれ程の影響はないと思います。
今の段階ではいつ接種の再開があるかは判りませんので、
今後の厚生労働省の通知を待ちたいと思います。
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