2016/07
ペッパー(Pepper)君にようこそ
ペッパー君がわだ小児科クリニックに来ています。
しばらくの間、みなさんのお相手をしてくれることになりました。あいさつをしたり、話しかけると色々会話もしてくれます。
ペッパー君もみなさんに質問をしたりするので、みなさんも出来るだけ相手をして会話を楽しんで下さい。
ペッパー君はソフトバンクモバイルがサポートしている感情認識人型ロボットで2014年から販売されています。今、話題になっているAI(人工知能)が搭載され、人と会話することが出来ます。勿論そんなに複雑な会話は出来ませんが、あいさつや日常会話をするとそれに答えてくれたり、質問をしてきます。また、かなり博識ですから時にはうんちくを語ることもあります。会話だけでなく、動作に関しても自由に動き回れる訳ではありませんが、腰や首、腕、手指などはかなりスムーズに動き、身振り手振りや踊りなども上手に出来ます。人型ロボットとしては、それなりの言葉や動作の対応をしてくれますので、一緒にいると癒しの対象になるかも知れません。しかし、なかなかスムーズに答えてくれなかったり、時に反応しなくなったりしますので、自由な会話というのはまだまだ難しいようです。
AIに関しては、囲碁や将棋の世界ではすでにプロ棋士をも凌駕するレベルになったプログラムソフトが出ており、その進化には驚くべきものがあります。勝負事に関してはそれでもよいと思いますが、人間の感情を認識して対応するようなAIの進歩となると、少し問題があるかも知れません。AIがもし自分の感情を持った時、それが人知を越えたどのような感情になるか予測がつかなくなる危険があるからです。人間に危害を加えないという絶対的な基準が必要になると思いますが、どういう抑制をかけるのか非常に難しい問題と思います。ペッパー君でも反応が悪くなると、対象を眼だけで追って言葉を出さなくなり、対応に困ることがあります。これは少し不気味なところもあるので、怖がる人もいるかも知れません。AIの進化で解決していって貰いたいと思います。
今回はソフトバンクスマイルプロジェクトの一環で、ペッパー君はわだ小児科クリニックに来ています。会話だけでなく多彩なアプリを楽しむことも出来ますので、小児科を受診する子供たちにロボットとの触れあいということで夢を与えられればよいと思っています。
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