クリニック通信
2014/01
インフルエンザの流行が始まっていますので感染に注意しましょう
新年になり神戸においてもインフルエンザの発症が目立ってきました。
昨年12月頃はB型の流行が一部の学校に見られていましたが、新年になりA型インフルエンザの発症が徐々に増え、すでに流行のレベルになっています。
毎年のように流行する季節性インフルエンザの発症しやすい時期となりました。神戸市では平成25年12月頃、一時B型インフルエンザの発症がみられていましたが、その流行はあまり広まらず、一部の地域に偏っていました。
しかし、正月休みが明け学校、幼稚園、保育園が再開されると、
徐々にインフルエンザの発症が目立ってきています。発症率からは、
すでにインフルエンザ流行期に入ったと考えられ、学級閉鎖も出ています。
天候も冬季の寒気、乾燥が続くようですので、学校、幼稚園、
保育園での流行はこれから更に悪化するものと予想されます。
流行のウイルスの型としては、今はインフルエンザA型が多く、
B型の発症はわずかです。A型としても全国的にはH3N2(香港型)が
多いと思われますが、一部A型H1N1-pdm2009があるものと思われます。
北海道ではこのH1N1-pdm2009 のタミフル耐性ウイルスが
出ていると報告されています。以前流行することが多かった
A型H1N1(ソ連型)は1年の内に殆どがまたたく間にタミフル耐性に
なったことを考えると、今後H1N1-pdm2009が流行した際は、
タミフル耐性になっていく可能性が高く、治療薬剤の
選択には注意が必要になるものと思います。
インフルエンザの感染予防は、ワクチン以外にも薬剤治療の前に
まず日常生活の中から予防していかなくてはいけません。
もし周囲に感染があるとすれば、日々の疲れや体調の悪化は
身体の抵抗力を落とし、感染をより容易にしてしまいます。
常に言われるマスクによるのどの保温や保湿はウイルス感染防御に有効です。
うがい、手洗いなどはウイルスの除去に役立ちます。規則正しい生活をしたり、
人混みを避けるということは日々の体調管理の基本になるものです。
インフルエンザの薬物治療には、今は内服薬、吸入薬、点滴注射薬の3種類があり、選択肢が広がっています。もし、残念ながらインフルエンザに感染したとしても、早期に治療することをお勧めします。インフルエンザは熱性けいれんや脳炎脳症など危険な状態になることがあります。誰がなるかは分かりませんから、インフルエンザが疑われる場合は必ず医療機関を受診して下さい。
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