【インフルエンザワクチン接種について】

発行日：2014/11/22

現在２歳５ヵ月の娘ですが、保育所にかよっておりインフルエンザ予防接種の接 種を考えています。
３歳未満では接種を行っていない病院もありますが、そちらの病院ではどうでしょうか？接種についてどのようにお考えでしょうか？いろんな話を聞 いているもので迷っています。

インフルエンザワクチンに関し、神戸市は3才未満の乳幼児にはまだ有効性が確立していないとの理由で、ワクチン接種の勧奨をしておりません。
そのため、病院によっては、3才未満には接種していない所もあると思います。
確かに、3才未満の乳幼児に関する今までの報告では、効果のあったというものと、未接種のグループとの有意差はなかったというものが共にみられ、国としてはその有効性を認めていません。
しかし、ワクチンによって仮に発症はしたとしても、インフルエンザの重症化は防げると云われています。
薬事法上、6ヶ月以上の乳幼児にはインフルエンザワクチンの接種は認められていますので、感染の機会が多い乳幼児は接種する方がよいのではないでしょうか。
本来、インフルエンザは集団の中で急速に流行する病気で、老人や乳幼児ほどかかると重症化しやすくなります。
ワクチンの効果は成人や年長児に較べると確かに落ちますが、現在、保育所に通っているとなると、感染の危険は十分高い訳ですから、接種しておく方がよいと思います。
当クリニックも上記の理由から、感染の機会の多い乳幼児には接種を行っています。