発行日:2004/05/18
下痢や嘔吐がひどいときは、食べ物や飲み物の制限や吐き気止めの使用が必要となります。
吐き気止めは薬が必要ですが、食べ物や飲み物の管理は家庭で出来る最も大切な治療です。
* 食べ物 の 制限
食べ物としては油ものは止めて、軟らかいご飯・パン・うどんのようなや炭水化物がよいでしょう。
昔と違い今はお粥でなくてもよいとされていますが、あまり固いものは勧められません。 また、油分の少ない白身の魚や卵・豆腐などの蛋白質、野菜も構いません。
油のない肉も食べてもよいのですが、出来るだけ軟らかくすることが大切です。 味付けは特に薄めなくても構いませんが、刺激性の強い塩辛いものは避けて下さい。
果物はリンゴとバナナがよく、下痢になりやすいミカン系やイチゴは止めて下さい。
* 飲 み 物 の 制限
下痢の時は塩分などの電解質や糖分が必要のため、これらを含む飲み物が大切です。
しかし、そのために吐き気が出たり、下痢が悪くなっては困るのでそれなりの制限が必要となります。
飲む物としては塩分は少し濃くてもよいのですが糖分はそれ程濃くしない方がよいでしょう。
ジュースの場合なら濃厚なジュース(特にミカン系)は止めて10〜20%に薄めることが必要です。
炭酸飲料はお腹が張るため禁止です。イオン飲料・お茶は構いませんが、一番勧められるのは 味の付いたあっさりしたスープです。牛乳などの乳製品については必ずしも止めなくてもよいのですが、 下痢が引き起こされる場合は止めておいた方が無難です。
乳児に関しては母乳は制限なく与えてよく、ミルクに関しても吐くことさえなければ、必ずしも薄めなくてもよいでしょう。離乳食は元々油分も少ないため特に禁止する必要はありません。