新しい日本脳炎ワクチンの接種が出来ることになりました
日本脳炎ワクチンは、副作用の問題があるということで、平成17年5月厚生労働省の通達で接種が控えられることになりました。その後、マウス脳を使用しない細胞培養による新しい日本脳炎ワクチンの開発が進められ、平成21年6月、新日本脳炎ワクチンの接種が認められることになりました。それに伴い、神戸市では平成21年7月1日より接種が出来るようになりました。
旧日本脳炎ワクチンは、マウス脳を使用して作られていたため、副作用としてADEM(急性散在性脳脊髄炎)の原因になりやすいと言われてきました。その結果、厚生労働省から平成17年5月に日本脳炎ワクチン接種の勧奨を控えるよう通達が出され、実質的に接種が止まってしまいました。
その後、マウス脳を使用しないアフリカミドリザル腎臓由来のVero細胞を用いた細胞培養による新しい日本脳炎ワクチンが開発され、平成21年6月厚生労働省によりその接種が認められることになりました。
神戸市においては、それを受けて平成21年7月1日より新しい日本脳炎ワクチンの接種が出来るようになりました。
今回の接種の対象者は1期の小児のみで、その中でも3才児が優先対象となっています。それ以外の年令でも1期の期間であれば接種は可能です。ただ、2期の小児は接種出来ません。2期の小児は、旧ワクチンがあればそれで接種することになります。また、この4年間接種が出来なかったため、1期の接種期間が過ぎてしまった小児に対する救済措置は、本年はありません。来年度には出来るかも知れませんが、本年度はあくまでも1期の期間の小児のみが対象となります。
新日本脳炎ワクチンの供給はまだ不十分のため、当院では電話予約・Web予約での自動予約はまだ出来ません。接種を希望される方は、受付で予約をして下さい。
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