子宮頚癌予防ワクチンの新規接種が再開されることになりました。
平成23年1月から、子宮頚癌予防ワクチンの助成による
無料接種が中学1年生〜高校1年生相当の女児に対して
始まっていました。
その後、ワクチンの供給不足から3月より
新規接種が中止されていましたが、
この度7月から全ての対象者への接種が
再開されることになりました。
子宮頚癌は発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)による
感染が原因ですが、日本では毎年1万5千人以上が発病し、
およそ5分の1の3500人が亡くなっています。
近年、20〜30代の若い女性の子宮頚癌が増加傾向にあり、
10万人あたり35人程度が発症しています。
この子宮頚癌の発症予防のために、
平成23年1月から中学1年生〜高校1年生相当の
女児に公費助成による子宮頚癌予防ワクチンの
無料接種が始まりました。
しかし、ワクチンの供給不足により3月からは
新規の接種が中止されることになりました。
その後の供給の回復により徐々に新規接種が
再開されてきましたが、神戸市では7月下旬からは
以下の予定で全ての対象者への新規接種が
出来ることになりました。
■ 接種出来る対象者は以下の通りです。 ・ 高校2年生相当年齢の女児 : 平成23年6月10日〜 ・ 高校1年生相当年齢の女児 : 平成23年7月10日〜 ・ 中学1〜3年生の女児 : 平成23年7月20日〜
高校2年生は本来は対象ではないのですが、
ワクチン不足で平成23年3月までに接種出来なかった
前年度の高校1年生が対象となっています。
しかも平成23年9月末までに1回目を接種した
場合のみ2回目、3回目の接種が可能となります。
期限は平成24年3月31日までです。
ここで問題となるのは、子宮頚癌予防ワクチンの
助成制度は今のところ平成24年3月31日までの接種が
対象となっていることです。
この時期以降の助成制度についてはまだ決まっていませんので、
この期限までにどの対象者も子宮頚癌予防ワクチン3回を
済ます必要があります。
子宮頚癌予防ワクチンは3回接種(初回、1ヵ月後、6ヵ月後)
に6ヶ月かかりますので、
期限内に接種を終えるためには平成23年9月末までに
1回目の接種をしていなければなりません。
来年度の助成制度が決まっていない以上は、
必ず平成23年9月末日までに1回目の接種を済ますように
して下さい。
子宮頚癌予防ワクチンは子宮頚癌の約70%は
予防出来ると言われています。
将来のリスクを減らすためにも、対象年齢の女児は
公費助成制度のある間に出来るだけ予防ワクチンの
接種をお勧めします。
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