帯状疱疹

帯状疱疹は、水ぼうそうを引き起こすウイルスが再活性化して起こる病気です。主な症状は、体の片側に帯状に現れる痛みを伴う発疹です。
皮膚の痛み、かゆみ、しびれ、赤い発疹が水疱(みずぼうそう)に変わり、最終的にはかさぶたになります。痛みが強く、発疹が治った後も続くことがあります。

帯状疱疹について

帯状疱疹(たいじょうほうしん、英: Shingles)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus、VZV)によって引き起こされる病気です。このウイルスは初感染時に水痘(いわゆる水ぼうそう)を引き起こし、その後神経節に潜伏します。免疫力が低下したときなどに再活性化し、帯状疱疹として現れることがあります。
【症状】症状: 皮膚の痛み、かゆみ、しびれ、赤い発疹が水疱(みずぼうそう)に変わり、最終的にはかさぶたになります。痛みが強く、発疹が治った後も続くことがあります。
【原因】免疫力が低下したときにウイルスが再活性化します。高齢者やストレス、特定の病気や薬剤の使用がリスクを高めます。
【治療】抗ウイルス薬や鎮痛剤を使います。早期治療が重要です。
【予防】ワクチン接種が有効です。特に50歳以上の人に推奨されています。

About vaccine subsidies

帯状疱疹ワクチンの助成について

令和5年度から帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成が始まりました。予防接種法に基づかない任意の予防接種となりますので、予防接種による効果や副反応等十分にご理解いただいたうえで、接種の判断をしてください。

対象者

神戸市に住民登録があり、接種日時点で満50歳以上の方(不活化ワクチンを18歳以上の方で接種できる場合がありますが、この助成の対象にはなりません。)

対象期間

2024年4月1日から2025年3月31日まで

※上記期間に行った接種のみが対象です。
※上記期間内でも、補助券を使用せずに実施した接種は、接種後に返金することはできません。

About vaccines

ワクチンについて

帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数等に違いがあります。

助成制度の利用はどちらかのワクチンで生涯に1度限りとなりますのでご注意ください。

生ワクチン(ビケン) 不活化ワクチン(シングリックス)
特徴 乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』は水痘ウイルス毒性を弱めた生ワクチンです。
そのため僅かですが病原性があり接種できないケースもあります。
発症予防効果は約50%程度で年齢が上がるごとに予防効果が下がります。帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を3分の1に抑えると言われています。
ウイルスの一部だけを利用した不活化ワクチンです。そのため感染性はありません。
ステロイド剤、免疫抑制剤、抗がん剤を投与中の方、HIV感染など免疫抑制状態の方でも接種可能です。
発症予防効果は50歳以上で約97%、70歳以上で約92%程度とされ、帯状疱疹後神経痛(PHN)も約88%の予防効果が示されています。
接種回数 1回 2回
(2回目は1回目の接種から原則2か月後、遅くとも6か月後までに接種する)
例外として、医師と相談のうえ、1か月に短縮できる場合があります
接種方法 皮下注射 筋肉内注射
有効性 50~59歳:69.8%
60~69歳:64%
70~79歳:41%
80歳以上:18%
※1
50~59歳:96.6%
60~69歳:97.4%
70~79歳:91.3%
80歳以上:91.4%

※2
予防効果 5~7年程度 ※1 11年以上 ※2
副反応 ◆頻度10%以上の副反応
発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎
※3
◆頻度10%以上の副反応
疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(12.0%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
ショック・アナフィラキシー
※3
接種費用 7,000円(税込)(7,000-(4,000補助金)=3,000円になります) 1回22,000円(税込)(2回接種が必要なので、22,000×2-(4,000補助金)=40,000円になります)
助成金額 4,000円 1回のみ4,000円
接種不可
  • 免疫抑制剤を投与中
  • ステロイド剤を投与中
  • HIV感染など免疫抑制状態
  • 妊娠中
  • 37.5度以上の熱がある方
  • 本剤でアナフィラキシーを起こしたことのある方
  • 37.5度以上の熱がある方
  • 本剤でアナフィラキシーを起こしたことのある方
生ワクチン(ビケン)
特徴 乾燥弱毒生水痘ワクチン『ビケン』は水痘ウイルス毒性を弱めた生ワクチンです。
そのため僅かですが病原性があり接種できないケースもあります。
発症予防効果は約50%程度で年齢が上がるごとに予防効果が下がります。帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症を3分の1に抑えると言われています。
接種回数 1回
接種方法 皮下注射
有効性 50~59歳:69.8%
60~69歳:64%
70~79歳:41%
80歳以上:18%
※1
予防効果 5~7年程度 ※1
副反応 ◆頻度10%以上の副反応
発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎
※3
接種費用 7,000円(税込)(7,000-(4,000補助金)=3,000円になります)
助成金額 4,000円
接種不可
  • 免疫抑制剤を投与中
  • ステロイド剤を投与中
  • HIV感染など免疫抑制状態
  • 妊娠中
  • 37.5度以上の熱がある方
  • 本剤でアナフィラキシーを起こしたことのある方
不活化ワクチン(シングリックス)
特徴 ウイルスの一部だけを利用した不活化ワクチンです。そのため感染性はありません。
ステロイド剤、免疫抑制剤、抗がん剤を投与中の方、HIV感染など免疫抑制状態の方でも接種可能です。
発症予防効果は50歳以上で約97%、70歳以上で約92%程度とされ、帯状疱疹後神経痛(PHN)も約88%の予防効果が示されています。
接種回数 2回
(2回目は1回目の接種から原則2か月後、遅くとも6か月後までに接種する)
例外として、医師と相談のうえ、1か月に短縮できる場合があります
接種方法 筋肉内注射
有効性 50~59歳:96.6%
60~69歳:97.4%
70~79歳:91.3%
80歳以上:91.4%

※2
予防効果 11年以上 ※2
副反応 ◆頻度10%以上の副反応
疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(12.0%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
ショック・アナフィラキシー
※3
接種費用 1回22,000円(税込)(2回接種が必要なので、22,000×2-(4,000補助金)=40,000円になります)
助成金額 1回のみ4,000円
接種不可
  • 37.5度以上の熱がある方
  • 本剤でアナフィラキシーを起こしたことのある方

◎接種費用は医療機関によって異なります。

<引用文献>
※1 ZostavaxのSPS・STPS・LTPS試験(50歳代はZEST試験)
国内での有効性について試験を行っていないため、本質的に同じワクチンとされているZostavaxの試験結果から引用
※2 Shingrix Zoster-006・022・049試験
※3 医薬品添付文書

Vaccination process

接種の流れ

接種を希望する場合は、以下の手順で受診してください。

  1. 診察予約をします。

    接種希望日の1週間前までに、通常の診察と同様に、当クリニックに予約の上、ご来院をお願いいたします。
    電話予約の際に、「帯状疱疹ワクチン接種希望」の旨をお伝えください。
    最初の受診時に、予防接種の説明と健康状態の評価、接種日時の相談・予約を行います。
  2. 接種予定日にご来院いただき、当日接種可否の判断を行います。

    問題なければ、同意書にご署名いただき、接種を行います。
  3. 接種費用から生ワクチン(ビケン)、不活化ワクチン(シングリックス)ともに1回あたり4,000円引いた額を、窓口にてお支払いください。

    補助できるのは、1人1回限りです。

神戸市民であることが確認できる書類(免許証、マイナンバーカード等)を必ずご持参ください。

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帯状疱疹の予防接種について