ニキビ外来
当院でおこなっている様々なニキビ治療、ニキビの予防のための施術をご紹介します。
炎症をともなう赤いニキビの治療
炎症を伴うニキビの場合には、まずは保険診療で塗り薬や抗生物質の内服薬を処方します。
塗り薬
１）毛穴のつまりを改善する働きがある塗り薬
ニキビは毛穴が詰まることが原因であり、根本的な治療に必要なお薬です。
炎症が治まったあとも、目に見えない毛穴のつまり（微小面皰）を取り除くための塗り続けることが大切です。お肌の調子が良い時も悪い時も、できる限り長く使用しましょう。
以下の4つの薬を、適切に使用することが、ニキビ治療ガイドラインにも記載してある、ニキビ治療の大原則です。
01ディフェリンゲル02ベピオゲル03デュアック（クリンダマイシン／ベピオゲル配合剤）04エピデュオ（ディフェリンゲル／ベピオゲル配合剤）
塗り薬
２）抗菌剤
ニキビは、アクネ菌も原因の1つです。炎症をともなう赤いニキビには、抗菌剤を塗ることも必要になります。使用する場合は、上記の毛穴のつまりを改善するお薬と併用することをおすすめしています。
01ゼビアックスクリーム、ゼビアックスローション02アクアチムクリーム、アクアチムローション03ダラシンTゲル、ダラシンTローション
飲み薬
１）抗生物質
ビブラマイシン、ミノマイシン、ルリッド、ファロム、エリスロシン、クラリス、クラビットなどを、症状に合わせて使用します。
内服期間は、長くても3か月で中止します。
飲み薬
２）漢方薬
ニキビは慢性炎症性疾患で、体質的要因も強く関わっています。ニキビになりにくい体質をめざしましょう。それには漢方薬がとても効果的です。ニキビの患者さんに特に問題となる、皮脂分泌をおさえたい、生理前のニキビの悪化などに対しても、漢方薬で症状の軽減をもたらすことが知られています。
ニキビ治療ガイドラインに記載されているもので、標準的に使用するものは以下の４つです。保険適用ですので、手軽な費用で購入できます。
01十味敗毒等湯（じゅうみはいどくとう）02荊芥連翹湯（けいがいれんぎょうとう）03清上防風湯（せいじょうぼうふうとう）04桂枝茯苓丸加ヨクイン（けいしぶくりょうがんかよくいにん）
また、しっかり膿や芯がありそうな場合には、保険診療で「面ぽう圧出」という処置をおこないます。 ニキビの表面に針を使って小さな穴を開け、面ぽう圧子という器具を用いて中に入っている膿を外に出す処置です。
中等症〜重症のニキビ治療や予防に
１）ピーリング
自費診療もご検討いただける場合には、「ピーリング」や「イオン導入」という美容皮膚科の施術もとても効果的です。
当院ではピーリングは「サリチル酸マクロゴール」という成分のピーリング剤を使用しています。
この成分を含んだ専用のピーリング剤をお肌表面に丁寧に塗布して少し時間をおくことでニキビの原因となるお肌の汚れや角質、アクネ菌を除去していきます。これによってニキビの状態を良くしたり、新しくニキビができることを予防する効果があります。
お顔だけでなく、お背中のニキビにも対応可能です。まずお手軽に使用できる、ピーリング石鹸（スキンピールバー）もありますのでご相談ください。
2）イオン導入
イオン導入は、特別な機械を用いて、微弱な電流とともにお肌に美容成分や保湿剤を導入していく処置です。ビタミンCの効果で炎症や皮脂分泌を抑え、美白効果や毛穴引き締め効果も期待できます。
ニキビが気にならない場合でも、美肌目的で受ける方が多い、美容皮膚科の定番の施術です。
３）光治療
IPL光治療（セレックV)の光は、炎症を起こして赤みを帯びたニキビの赤い色素にも反応します。顔の表面に広がった余分な毛細血管を収縮させることができるので、肌表面の赤みを目立ちにくくする効果が期待できます。
４）念のため、妊娠中の方や授乳中の方、妊娠予定の方は避けるようにしてください。
