5歳になる長男ですが、2月頃から夜、鼻づまりがきつく耳鼻科にてムコダイン・ノイチーム・ペリアクチンを処方されています。
多めに薬をもらい、調子の悪いときだけ飲ますように言われています。寝る前だけ飲ませたりしていたのですが、調子がいいので2日ほど薬を抜いた所、口で呼吸をしながら寝ていて、喉を痛めてしまったようです。
耳鼻科の先生は蓄膿気味と言われるのですが、検査はせずに薬で症状を抑えましょうとおっしゃります。かかりつけの小児科では昼間はなんともないので問題ないと言われます。昨年も2〜4月、10〜11月に鼻づまりがつづきました。アレルゲンを特定して症状を抑えるほうがいいのではと思うのですが、先生はこのような症状で検査をしていただけますか? 主人が花粉症で私がアトピーと気管支炎が持病です。
ご質問にお答えします。
お問い合わせの内容からするとかなりの鼻閉があるように思います。
通常、鼻閉は起き上がっていると軽快し易く、横になると悪化する傾向があります。昼は何ともなくとも、夜間に悪化しやすく、眠りづらくなることもあります。鼻閉は基本的には鼻の炎症によるものですから、その原因の一つにアレルギー性鼻炎もあれば副鼻腔炎(蓄膿症)もあるということです。家族歴があり、2-4月、10-11月に鼻閉が出やすいというのであれば、アレルギー性鼻炎は十分に疑われます。
花粉症に関しては、春はスギやヒノキが多く、秋はブタクサやヨモギが多いのですが、春も秋も共に出るのであれば花粉症ではなく通年性のダニやハウスダストの方が疑わしいかも知れません。アレルゲンの同定は血液検査で簡単に調べることが出来ますので、どの医院でも検査は可能です。ただ、それによって治療がそれ程変わる訳ではありません。原因が分かればより対処がし易くなりますが、当初の治療はやはり内服治療になると思います。処方されていたムコダイン、ノイチーム、ペリアクチンは鼻汁を止めたり、鼻を通しやすくするもので、効果がよいなら持続して内服するのがよいと思います。薬を止めるとすぐ再発するようなら、長期的な治療が必要で、その場合は長期投与に合わせた薬に変更する必要があるかも知れません。また、内服以外のスプレーなどによる鼻吸入治療も必要になることもあります。
副鼻腔炎は鼻の奥の副鼻腔と言われる骨の部屋の感染で、そこから溢れる鼻汁によって多くは咽頭にも鼻汁が垂れてきます。この場合もやはり内服治療が基本ですが、症状がひどければ耳鼻科的な鼻処置と併用することになります。耳鼻科で蓄膿気味と言われているなら、そのような症状が見られたことがあるのかも知れません。
取り敢えず、アレルギーの関与があるかどうかは検査されたらよいと思います。その結果や薬の効果を確かめた上で、治療方針を決めたらよいのではないでしょうか。
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