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【小児の肺炎に注意しましょう】

小児の肺炎は、頻度としてそれ程少ないものではありません。
当初は風邪と考えられていたものが、なかなか治らない、
あるいは次第に悪化していくことで診断されることが多いのです。



 肺炎は、気管支や肺胞など下気道と言われる部分に炎症が起こった場合に診断されます。殆どは、細菌、ウイルス、マイコプラズマ、クラミジアなどの感染性によるものですが、一部は特殊な病気の一部として肺病変が起こる非感染性のものもあります。

 小児の場合、頻度としてそれ程少ないものではありませんし、当初は風邪と考えられていたものが、なかなか治らない、あるいは次第に悪化していくことで診断されることが多いのです。

 小児の肺炎の原因は年令によってかなり差があります。
大きくは新生児期、乳幼児期、学童期以降に区別することが
出来ます。

1)新生児期
新生児肺炎の原因は、B群連鎖球菌、大腸菌、リステリア菌、クラミジア、RSウイルスなどがあります。多くは母体感染、産道感染によるもので、出生後間もないため重度になることも多く、入院しての治療になります。

2)乳幼児期
乳幼児期の肺炎はウイルス性のものと細菌性のものが多くなります。
頻度的に多いものはRSウイルスによるもので細気管支に
炎症が起こり、ヒューヒューいう喘鳴を伴う喘息症状が
見られます。
RSウイルスは2才までにほぼ100%の人が感染すると言われていますが、一度だけでなく再感染を繰り返します。
潜伏期間は4〜5日で接触や飛沫により感染します。
喘息性気管支炎と言われる症状には、このRSウイルス感染が
多くを占めています。

その他のウイルスにはアデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルスなどが認められています。
細菌感染では、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ・カタラーリス、ブドウ球菌があり、最近ではこれらの細菌での耐性菌の増加が問題になっていて、抗生剤の選択に注意が必要です。

肺炎球菌とインフルエンザ菌にはワクチンがあり、今後はワクチン接種による感染の予防が大切になっていくものと思われます。

3)学童期
学童期以降の感染ではマイコプラズマと肺炎球菌が主な起炎菌となります。特にこの時期の肺炎の1/2はマイコプラズマによるものと言われています。
マイコプラズマは小さな細菌で細胞壁がないという特殊な構造があり、それ故にペニシリンやセフェム系の抗生剤が効かないという特徴があります。

また、肺呼吸音に異常がないことも多く、風邪が長引いているような場合にはマイコプラズマ肺炎は常にありうるものと思います。
肺炎球菌に関しては、今はペニシリンが効かない耐性菌が問題になっています。原因にはその他の細菌もありますので、肺炎と判れば、起炎菌の同定、感受性検査が大切になります。


肺炎の治療は、原因や症状により異なります。症状がひどければ、入院が必要ですし、軽度であれば外来での治療が可能です。
起炎菌によっては抗生剤が十分に効きますから、悪化することはありません。ただ、RSウイルスのように効果的な薬がない場合、呼吸障害が目立つ場合は、安易に治療することはより重症化を起こしますので、きちんとした呼吸管理が必要となります。

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