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ロタウイルス感染症の話

 感染性胃腸炎としてロタウイルス感染がまだ持続しています。下痢、嘔吐、発熱がある場合はケイレンの危険もあるのでご注意下さい。

感染性胃腸炎の原因として、ロタウイルスはノロウイルスと同様に小児では非常に頻度の多いものです。一般的に、秋から冬の初めにノロウイルスが多く発病し、冬から初春にかけてはロタウイルスの流行がみられます。

 また、ロタウイルス感染はその症状から乳幼児冬期下痢嘔吐症と呼ばれることもあります。


■ ロタウイルスとはどんなウイルスですか

 ロタウイルスはRNAウイルスで、その車輪のような外見からロタウイルスと呼ばれています。分類としては抗原性の違いからA群からF群まで分かれていますが、感染の原因となるのは殆どがA群ロタウイルスによるものです。



■ ロタウイルス感染の症状はどんなものですか

 症状としては、乳幼児嘔吐下痢症といわれるように、水様性の白色下痢、頻回の嘔吐、発熱がみられ、特に嘔吐が1〜2日続き、下痢もなかなか治りません。乳幼児がかかりやすく、水分が摂れないため脱水になりやすく入院治療が必要なことも少なくありません。潜伏期間は1〜3日で、経口感染ですから下痢や吐物が少しでも口内に入ると感染します。
特にロタウイルスは、体外に出ても長期間感染性を失わないために、吐物や下痢の後始末が不十分の時は、知らない内に感染を広げてしまう危険性があります。



■ 治療や予防はどうすればよいですか

 ロタウイルスには有効な特効薬はありません。一般の下痢・嘔吐と同様、制吐剤、整腸剤などとともに水分や糖分、電解質などの補充をする対症療法が主となります。経口による水分、食事の摂取が可能ならよいのですが、嘔吐のために難しいなら点滴治療が必要になります。
特に尿量の減少が目立つなら脱水になっていますので、必ず医療機関で治療を受けて下さい。
 また、予防に関しては、基本的には周りの人を含め手洗い、うがいが大切です。経口感染ですので、下痢や吐物の後始末も周りへの感染を防ぐためにきちんとしなければなりません。放置した便が乾燥し、空気中にウイルスが漂えばより感染を広げることになります。
消毒としては、効果のある家庭用塩素系漂白剤を200倍程度に薄めて使うのがよいと思います。



■ ロタウイルスの診断はどうすればよいですか

 症状的には、乳幼児で白色水様性の下痢、嘔吐があれば、かなり可能性が高いと思います。また、診断のための迅速検査キットがありますので、便があればすぐに検査は可能です。医療機関を受診する場合は、下利便があればそれを持参するのがよいでしょう。



■ 何か合併症はありますか

 近年、ウイルス性胃腸炎にに伴うケイレンが問題になっています。勿論、この中には、発熱に伴う熱性ケイレン、脱水・電解質異常・低血糖によるケイレン、脳炎・脳症なども含まれていますが、それ以外に「軽症下痢に伴う良性ケイレン」が報告されています。

これは、症状的には軽度で脱水などなく、発熱もないのに全身性硬直性ケイレンを起こすもので、6ヶ月から3才の乳幼児に多くみられます。この原因としてロタウイルス感染の関与が強く疑われており、ロタウイルス胃腸炎の3割近くはケイレンを起こす危険性があるとも報告されています。




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