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熱中症にならないために

 今年は7月から猛暑が続いており、これからも収まる気配がありません。夏は暑い中、スポーツやレジャーで外に出かける機会も増えるため、常に熱中症への対策をしておく必要があります。しかし、熱中症が起こるのは炎天下だけではありません。環境によっては室内でも夜間でも起こります。特に、乳幼児や小児は成人に較べ熱に対する抵抗力が弱いので、十分に気を付ける必要があります。




 熱中症は、高温の環境下で身体がそれに十分な対応ができず、様々な身体上の異常が引き起こされるものです。通常、体温は脳の視床下部の体温調節中枢で一定に保つようコントロールされています。体温が上がれば体表の末梢血管を拡張して熱の放散をしたり、発汗を増やして汗の蒸発で熱を下げようとします。しかし、高温多湿、無風の環境では発汗の効果は落ち、脱水や塩分、ミネラル不足がある状態では体温上昇を止められす、電解質異常や循環不全も起こってしまいます。この時に様々な身体的異常が起こり、それを熱中症といっています。

 熱中症の症状は、以前は熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱卒中の4つ病態に分けられていました。ただ、症状は重複することも多く、症状も変化しやすいため、重症度を基にしたT度〜V度の分類が2015年日本救急医学会のガイドラインで提唱されました。現在はこの方式が採用されています。ただ、病態の理解という点では以前の4つの病態が分かりやすいと思います。

1. 熱失神は、脱水気味になると同時に、発熱により血管の拡張で皮膚の血流量が増え、相対的に循環血液量が減って低血圧気味になり、脳貧血状態になってめまいやふらつきが起こるものです。治療としては、身体を横にして冷やし、水分を十分に補充することが必要です。

2. 熱けいれんは最も一般的な熱障害の形で、こむらがえりに代表されるような筋肉のけいれんがみられるものです。高温下での過度の運動などのために、脱水や電解質の喪失によって、一部の筋肉のけいれんが起こるのです。これらは水分と電解質の補充と共に、緩やかな筋肉のストレッチで改善することが出来ます。 

3. 熱疲労は体温の上昇と共に倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、脱力などを起こすもので、時には意識を失うこともあります。末梢への血液の貯留や脱水により循環血液量が減り、脳や内臓への血流が低下することで全身症状が出て来ます。症状的には中等症にあたります。この状態では、早急に冷所に移動して身体を冷やし、点滴などの治療が必要です。

4. 熱卒中は熱障害の中で最も重症な病態で、40℃を越える体温と共に意識障害が起こっている状態を言います。脳、肝臓、腎臓など多臓器が障害されていることが多いです。手当が遅れると死亡する危険性も高いため、極めて緊急の治療が必要とされます。多量の発汗や過度の運動以外にも、抵抗力の弱い乳幼児や老人は炎天下以外の夜間の暑熱下でも発病することもあります。治療は入院の上、早急の身体の冷却や集中治療を行います。






 現在の重症度による分類は以前の病態分類を踏まえてみると分かりやすくなります。医療機関受診の目安が分かります。

@ 重症度T度(軽症): めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉けいれんなどの症状になります。意識障害はなく、通常現場での対応が可能です。冷所での安静臥床、水分・電解質補給をします。従来の熱失神、熱けいれんに当たります。

A 重症度U度(中等症): 頭痛、嘔吐、倦怠感、脱力、判断力の低下があり、従来の熱疲労に当たります。T度と異なり、医療機関の受診が必要です。

B 重症度V度(重症): 以下の3つのどれかの症状がある場合で早急な入院治療が必要です。従来の熱卒中に当たりますが、臓器異常、血液異常の項目が明確化されています。
 1) 中枢神経症状(意識障害、失調、けいれん発作)
 2) 肝・腎機能障害
 3) 血液凝固異常、出血傾向






  熱中症は気温だけではなく、湿度や風といった要素が関係しています。最近では「暑さ指数」が熱中症の危険度として取り上げられています。熱中症は炎天下だけて起こる訳ではありません。室内での暑熱環境に関しては、クーラーや扇風機を上手に使いましょう。また、外出の際は直射日光を避け、出来るだけ体温を上げないような対策をとり、発汗で失われる水分や電解質も十分に補充していくことが大切です。特に運動をする場合は、口渇がなくても定期的に水分、電解質の補充をすることが勧められています。同時に、無理な運動を控えたり、休憩も十分にとるような配慮も必要となります。日頃からの食事の不摂生や寝不足などは、悪化させる原因となるので気を付けましょう。そして、もし熱中症を疑わせる症状に気付いたら、無理をせずに出来るだけ早く治療をして下さい。








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